スズキ インドの3工場で生産停止決定 新型コロナ感染拡大で

自動車メーカーのスズキは、新型コロナウイルスの感染拡大で医療体制が危機的な状況になっている主力市場のインドで、部品の調達が困難になっているとして、来月1日から9日まで、インドにある工場でのすべての生産を停止することを決めました。

スズキは、主力市場のインドに3つの工場がありますが、インドでは、新型コロナの感染が急拡大する中、医療用の酸素の不足が深刻になっていて、工業用の酸素を医療用に回す措置が取られています。

スズキの現地の取引先では工業用の酸素が不足し、部品の溶接ができなくなり、スズキは、部品の調達が困難になっているとして、来月1日から9日まで、インドの3つの工場でのすべての生産を停止することを決めました。

スズキによりますと、今回の生産停止は、3工場の生産設備などのメンテナンスのために6月に予定されていた稼働停止を前倒しする形で対応するということで、減産にはならないとしています。

スズキは現地で働く日本人社員らに在宅勤務などの感染対策を求めて、通常どおり操業を続けてきましたが、生産再開などは今後の感染状況を見極めながら判断する方針です。