Zホールディングス決算 “巣ごもり需要”で増収増益

先月、経営統合したヤフーとLINEを傘下に置くZホールディングスの先月までの1年間の決算は、新型コロナウイルスの影響による「巣ごもり需要」でネット通販が好調だったことなどから、売り上げと営業利益がいずれも前の年を上回る増収増益となりました。

発表によりますと、Zホールディングスの昨年度1年間の決算は、
▼売り上げが前の年より14.5%増えて1兆2058億円、
▼本業のもうけを示す営業利益は6.5%増えて1621億円で、
増収増益となりました。

おととし買収したファッション通販サイト「ZOZO」などネット通販が、いわゆる巣ごもり需要で好調だったことが主な要因です。

Zホールディングスは今後、ヤフーとLINEで重複している事業の整理や新しいサービスの検討を急ぐ方針で、川邊健太郎社長は28日の会見で、動画配信や音楽、ゲームなどのサービスを統括する新しい会社を設立し、今年度の上半期中に事業を始めることを発表しました。

一方、LINEの出澤剛社長は、一連の個人情報の管理をめぐる問題について「個人情報保護委員会や総務省からの行政指導を非常に重く受け止め、しっかり改善して信頼回復に努めたい」と述べ、改めて陳謝しました。