日立 子会社売却 IT事業好調などで最終益 過去最高5000億円超

大手電機メーカー、日立製作所の昨年度 2020年度の決算は最終的な利益が初めて5000億円を超えて過去最高となりました。子会社の化学メーカーの売却益に加えてITやデジタル関連の事業が好調だったためです。

日立製作所が28日発表した昨年度のグループ全体の決算によりますと
▼売り上げは前の年度と比べて0.4%減少して8兆7291億円。
▼最終的な利益はおよそ5.7倍に増えて5016億円と過去最高となりました。

これは子会社の化学メーカー、日立化成の売却益のほか、デジタル技術で事業の変革を目指す企業の需要が高まって、ITやデジタル関連の事業が好調だったことなどが主な要因です。

今年度の業績についてはITやデジタル関連の事業の売り上げがさらに伸びると見込んでいて、
▼売り上げは昨年度より8.8%多い9兆5000億円、
▼最終的な利益は9.6%多い5500億円と過去最高を更新するという見通しを明らかにしました。