大型連休中 生活困窮者に支援グループが食料配布や生活相談

緊急事態宣言による影響が懸念される中、生活に困窮する人が大型連休中に公的な支援を受けることができない可能性があるとして、支援グループが食料の配布や生活相談を行うことを決めました。

これは、NPOなどでつくる支援グループが28日に会見を開き明らかにしました。

それによりますと、新型コロナウイルスの影響が長期化し、非正規雇用で働いていた人などから「再就職が難しく生活が苦しい」という相談が増えているということです。

支援グループは3回目の緊急事態宣言による影響が懸念され、大型連休中、自治体などから公的な支援を受けることができない人が相次ぐ可能性があるとして緊急の支援を行うことを決めました。

具体的には5月3日と5日の2日間、東京 千代田区の聖イグナチオ教会で、感染防止の対策を徹底したうえで、食料や生活用品などを無料で配布するとともに、生活や健康面での相談に応じます。

3日は午後3時から午後6時まで、5日は正午から午後6時までで、支援グループでは必要な支援について聞き取りも行います。

支援グループ「新型コロナ災害緊急アクション」の瀬戸大作事務局長は「感染の拡大から1年以上がたち、精神的にも追い詰められる人が増えている一方で『助けて』と言うことができない、社会の構造的な問題が深刻化していると感じている。困っていたり不安がある人は気軽に相談してほしい」と呼びかけています。