米 バイデン大統領 インドにワクチン提供の考えを示す
新型コロナウイルスの感染者が爆発的に増加し、医療体制が危機的な状況に陥っているインドに対して、アメリカのバイデン大統領は、医療用の酸素などに加えてワクチンも提供したいという考えを示しました。
インドではこのひと月余りで新型コロナウイルスの感染者が爆発的に増加し、首都ニューデリーでは医療用の酸素が大幅に不足するなど、医療体制が危機的な状況に陥っています。
バイデン大統領は27日、ホワイトハウスで記者団に対し「インドが必要なひととおりの支援を直ちに送る」と述べ、抗ウイルス薬「レムデシビル」やワクチンの製造に使う装置の部品を提供すると明らかにしました。
さらに、前日に行ったインドのモディ首相との電話会談について「ワクチンそのものをインドに送ることができる時期について話し合った。私はそうするつもりだ」と述べ、すでに明らかにしている医療用の酸素などに加えてワクチンも提供したいという考えを示しました。
アメリカは、イギリスの製薬大手アストラゼネカなどが開発したワクチンおよそ6000万回分を必要な国に提供する方針をすでに明らかにしていますが、提供先は検討中だとしています。
インドに対してはイギリスなど各国や企業が支援を本格化させています。