大阪国際がんセンター 新型コロナ重症患者受け入れへ

新型コロナウイルスの感染の急拡大で病床のひっ迫が続く中、がんの治療などを専門に行う大阪 中央区の「大阪国際がんセンター」では、28日から新型コロナの重症患者の受け入れを行うことになりました。

「大阪国際がんセンター」によりますと、大阪府からの病床確保の要請を受けて検討を進めた結果、28日からICU=集中治療室の病床を、すべて新型コロナの重症患者用に振り向けることになりました。

これまで、がん患者への感染リスクを避けるため新型コロナの患者は受け入れずに、府が整備した「大阪コロナ重症センター」に看護師を派遣するなどして協力してきましたが、府内での重症患者の急増を受けて、受け入れを決めたということです。

「大阪国際がんセンター」は、がんの治療などを専門に行う病院で、高度な医療を行う「特定機能病院」に指定されています。

病床数は500床で、現在およそ400人が入院しているということです。

センターは「新型コロナの診療は、がんの診療とは切り分けて専用の病棟で行うなど、院内での感染対策は徹底していく。予定していた診療を一部延期する可能性もあるが、その場合は患者に個別に連絡する」としています。