中国報道官 処理水の海洋放出 やゆするイラストを投稿

日本政府が東京電力福島第一原子力発電所のトリチウムなどの放射性物質を含む処理水を国の基準を下回る濃度にして海に放出する方針を決めたことをめぐって、中国外務省の報道官が、葛飾北斎の浮世絵を模倣し、これをやゆするイラストをツイッターに投稿していたことが分かりました。日本政府は外交ルートを通じて中国側に厳重に抗議し、削除を求めています。

日本政府の決定をめぐって、中国外務省の趙立堅報道官は、江戸時代の浮世絵師、葛飾北斎の代表作「富嶽三十六景」の「神奈川沖浪裏」を模倣し、これをやゆするイラストをツイッターに投稿しました。

イラストでは、原画の富士山が原発に置き替えられ、船に乗った人が、バケツから緑色の液体を海に流す様子が描かれています。

趙報道官は、中国のイラストレーターが描いたものだとして「もし北斎が生きていたら、彼も非常に心配しているだろう」などと英語で書き込んでいます。

これに対し、日本政府は外交ルートを通じて中国側に厳重に抗議し、削除を求めています。

中国政府は、今回の日本政府の決定を繰り返し批判していて、趙報道官も今月14日の記者会見で「太平洋は日本の下水道ではない」などと述べていました。

趙報道官のツイートはこれまでもたびたび物議を醸していますが、中国国内ではツイッターの利用は制限されていることから、国外に向けて自国の主張を宣伝するねらいがあるとみられます。