新型コロナ 13都府県 感染状況示す5指標の状況(26日)

政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は、感染状況を示す4つのステージのうち、どのステージにあるか判断するための指標として「医療のひっ迫具合」「療養者数」「PCR検査の陽性率」「新規感染者数」「感染経路が不明な人の割合」の5つを示しています。

このうち「医療のひっ迫具合」は「病床使用率」「入院率」「重症者用病床の使用率」の3つの項目があります。

内閣官房のまとめによりますと3回目の緊急事態宣言で25日から対象となった東京都、大阪府、兵庫県、京都府の4都府県と「まん延防止等重点措置」が適用されている7県、それに、ことし緊急事態宣言が出された岐阜県と福岡県の合わせて13都府県の26日時点の指標では、東京と西日本のいくつもの自治体で、最も深刻な「ステージ4」になる項目が多くなっています。

なお、病床関連の指標については、自治体の中にはすぐに受け入れることができる「即応病床数」などをもとに、異なる値を公表しているところもあります

1-1医療ひっ迫 使用率

まず医療のひっ迫具合です。

病床使用率はステージ3が20%以上、ステージ4は50%以上が目安です。

病床全体の使用率は
▼東京都で32%
▼埼玉県で38%
▼千葉県で25%
▼神奈川県で24%
▼愛知県で38%
▼岐阜県で32%
▼大阪府で90%
▼兵庫県で87%
▼京都府で63%
▼福岡県で44%
▽宮城県で48%
▽沖縄県で82%
▽愛媛県で39%です。

1-2医療ひっ迫 入院率

入院率はステージ3が40%以下、ステージ4が25%以下が目安です。

入院率は
▼東京都で33%
▼埼玉県は適用外(文末参照)
▼千葉県で28%
▼神奈川県は適用外
▼愛知県は適用外
▼岐阜県で64%
▼大阪府で11%
▼兵庫県で16%
▼京都府で21%
▼福岡県で17%
▽宮城県は適用外
▽沖縄県で37%
▽愛媛県は適用外です。

1-3医療ひっ迫 重症者

重症者の病床使用率はステージ3が20%以上、ステージ4は50%以上が目安です。

重症者用の病床使用率は
▼東京都で36%
▼埼玉県で15%
▼千葉県で9%
▼神奈川県で18%
▼愛知県で17%
▼岐阜県で8%
▼大阪府で100%
▼兵庫県で75%
▼京都府で31%
▼福岡県で17%
▽宮城県で25%
▽沖縄県で60%
▽愛媛県で33%です。

2療養者数

続いて療養者数は、人口10万人当たりステージ3が20人以上、ステージ4は30人以上が目安です。

▼東京都で42人
▼埼玉県で28人
▼千葉県で19人
▼神奈川県で21人
▼愛知県で37人
▼岐阜県で19人
▼大阪府で194人
▼兵庫県で83人
▼京都府で54人
▼福岡県で42人
▽宮城県で30人
▽沖縄県で81人
▽愛媛県で28人です。

3検査陽性率

最近1週間のPCR検査などの陽性率です。

ステージ3が5%以上、ステージ4が10%以上が目安です。

▼東京都で6.1%
▼埼玉県で5.0%
▼千葉県で5.1%
▼神奈川県で8.9%
▼愛知県で6.2%
▼岐阜県で4.9%
▼大阪府で7.8%
▼兵庫県で15.3%
▼京都府で9.3%
▼福岡県で6.0%
▽宮城県で7.0%
▽沖縄県で6.8%
▽愛媛県で4.6%となっています。

4新規感染者数

人口10万人当たりの直近1週間の新規感染者はステージ3が15人以上、ステージ4は25人以上が目安です。

▼東京都で37人
▼埼玉県で19人
▼千葉県で14人
▼神奈川県で17人
▼愛知県で24人
▼岐阜県で14人
▼大阪府で88人
▼兵庫県で64人
▼京都府で38人
▼福岡県で34人
▽宮城県で13人
▽沖縄県で44人
▽愛媛県で18人となっています。

5感染経路不明者の割合

最後に感染経路が不明な人の割合です。

目安の値はステージ3、ステージ4ともに50%です。

▼東京都で57%
▼埼玉県で45%
▼千葉県で57%
▼神奈川県で51%
▼愛知県で48%
▼岐阜県で39%
▼大阪府で63%
▼兵庫県で51%
▼京都府で42%
▼福岡県は報告なし※
▽宮城県で20%
▽沖縄県で66%
▽愛媛県で24%でした。

※県からの報告がありませんでした。

指標として新たに採用された「入院率」はすべての療養者に占める入院できている人の割合です。

新型コロナウイルスの患者が増加すると本来は入院する必要があるのに入院できずに自宅や施設で療養する人が増えることから、「入院率」は数値が低いほど、受け入れることができない患者が増えている、つまり医療がひっ迫している可能性があることになります。

ただ、政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は以下の場合には適用されないとしています。

▼療養者数が、人口10万人当たり10人未満の場合。

▼新規陽性者数のうち入院が必要な人が、発生届の翌日までに入院できている場合です。

こうした自治体については、ステージの判断は行われません。