東京都 9か月ぶりに転入が転出上回る「転入超過」に

東京都の先月の人口の動きは、入学や就職で転入してきた人が多くなり、9か月ぶりに転入が転出を上回る「転入超過」となりました。ただ、新型コロナウイルスの影響で、依然として転出する人も多くなっています。

総務省によりますと、先月の東京都の人口の動きは、転入が9万7325人、転出が6万9522人で、転入が転出を2万7803人上回り「転入超過」となりました。

東京都では新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、去年7月から「転出超過」が続いていましたが、3月は入学や就職などで最も人の移動が多い時期で、東京では転入してきた人が多く、9か月ぶりに「転入超過」となりました。

ただ、新型コロナの影響で、依然として神奈川県や埼玉県など近郊の県に転出する人も多くなっています。

転入者の数は、この数年間と同じ規模だったのに対し、今回は転出者の数が最も多くなった結果、4万人前後で推移していた「転入超過」の幅は、1万人以上減りました。

総務省は「東京都では、20代と30代の転出者数が最も多くなった。4月以降は、再び転出超過となる可能性もあり、新型コロナの影響を引き続き注視したい」と話しています。