医療体制ひっ迫 大阪から要請あれば都立病院で受け入れ検討

大阪府内で新型コロナウイルスの感染拡大による医療提供体制のひっ迫が続いている状況を踏まえ、東京都は、大阪府からの要請があれば、都立病院での患者の受け入れを検討していて、小池知事は「助け合っていくのは当然だ」と述べました。

大阪府内では、新型コロナウイルスの感染の拡大にともない患者が急増していて、医療提供体制のひっ迫が続いています。

こうした状況を踏まえ、東京都の小池知事は都庁で記者団に対し、大阪府からの要請があれば、都立病院で患者を受け入れる方向で検討を進めていることを明らかにしました。

具体的には、中等症の患者を東京 府中市にある都立多摩総合医療センターで受け入れることを想定していて、関係者によりますと、10人程度を受け入れ可能だということです。

患者の搬送には、東京消防庁のヘリコプターを使うことも検討しているということです。

小池知事は「2回目の緊急事態宣言の解除の時期が少し早かったことや変異ウイルスの影響もあって、感染の状況は関西方面と首都圏とで若干時差がある。人命をどう守るかは同じ課題であり、要請があれば受けていく。病状によって何人を受け入れるかは変わってくるが、連携できるのではないか。助け合っていくのは当然だ」と述べました。