トルコ 初の厳しい外出制限 観光シーズンを前に感染抑え込みへ

変異した新型コロナウイルスの感染が広がっているトルコでは、夏の観光シーズンまでに感染を抑え込んで外国から観光客を呼び込もうと、今月29日から、初めて平日の日中も外出を厳しく制限する措置が導入されることになりました。

トルコでは、イギリスで最初に確認された変異ウイルスが広がり、1日当たりの新型コロナウイルスの感染者は26日、3万7000人余りに上っています。

エルドアン大統領は26日、ヨーロッパ各国が制限の緩和に向かう中で、トルコの1日当たりの感染者を5000人未満に抑えなければ、観光や貿易などが大きな影響を受けると述べ、感染を抑え込むための措置を大幅に強化する方針を明らかにしました。

具体的には、今月29日の夜から市民の外出は食品や医薬品などの購入以外、1日じゅう禁止され、店舗は生活必需品を取り扱う店以外は原則、営業ができなくなります。

また、学校は対面授業を取りやめオンラインに切り替えるほか、都市間の移動には当局の許可が必要となります。

トルコで感染防止のために平日の日中も外出が厳しく制限されるのは初めてです。

この措置は来月17日まで行われる予定です。