大阪府内 コロナ軽症・中等症患者の病床420 新たに確保へ 知事

大阪府の吉村知事は、新型コロナウイルスの感染の急拡大による病床のひっ迫を受けて、府内の医療機関に軽症と中等症の患者用の病床確保を要請したところ、26日までにおよそ420床を新たに確保できる見通しがたったことを明らかにしました。

新型コロナの感染の急拡大で病床がひっ迫していることを受け、大阪府は先週、府内の医療機関に対し、改正感染症法に基づいて軽症と中等症の患者用の病床を新たに1100床程度確保するよう要請しました。

これについて吉村知事は26日、記者団に対し「180ほどの病院のうち8割から回答があり、およそ420床の病床を新たに確保できる見込みがたった」と述べました。

そのうえで吉村知事は「病床をさらに増やせないか、病院に個別に働きかけをしていきたい」と述べ、さらなる確保に向けて医療機関側に協力を求めていく考えを示しました。

また、吉村知事は、病床を確保するためには症状が回復して退院の基準を満たした患者についてはすみやかに退院させる必要があるとして、転院を受け入れる「後方支援病院」に、患者一人当たり、状態に応じて40万円から20万円を協力金として交付する支援制度の運用を、26日から始めたことを公表しました。