東京五輪・パラ“陽性者が出た場合の対応明確に”組織委で理事

東京オリンピック・パラリンピックのコロナ対策などについて意見を交わす大会組織委員会の理事会が開かれ、理事からは「陽性者が出ることは避けられないので、その場合の対応を明確にすべきだ」といった意見が出されました。

組織委員会などは、選手や関係者の大会期間中におけるコロナ対策のルールをまとめた「プレーブック」を更新する作業を進めていて、およそ40人の理事が参加して、非公開で行われた26日の理事会でも、コロナ対策などについて意見が交わされました。

終了後、記者会見した武藤事務総長によりますと、理事からは「大会中に陽性者が出ることは避けられないので、その場合の対応を明確にすべきだ」という意見や「選手村以外に宿泊する選手などの管理を徹底してほしい」といった指摘が出されたということです。

プレーブックの更新版は選手に対するものが28日にも公表され、その後、メディアや関係者向けのものが順次、公表されるということです。

また、組織委員会はコロナ対策を実行するため、新たに感染症の専門家など6人による会議を設立し、今月30日に初会合を開くことを明らかにしました。

これについて武藤事務総長は「コロナ対策を実行するうえで、医療の現場を経験している専門家の立場から、われわれが気付かないアドバイスをいただきたい」と話していました。