イタリア 外出制限を緩和 飲食店も屋外営業可能 コロナ抑える

イタリアでは新型コロナウイルスの感染が抑えられているとして規制の段階的な解除が始まり、多くの地域で外出の制限が緩和され、飲食店も屋外での営業が認められました。

イタリアでは26日、首都ローマや大都市ミラノがある州をはじめ全国の半数以上の州で新型コロナウイルスの感染が抑えられているとして、外出や小売店の営業の制限が緩和され、飲食店も屋外での営業が認められました。

また、映画館、劇場なども入場者を収容人数の50%以下とすることなどを条件に営業が再開されました。

ローマ中心部の飲食店ではテラス席で食事を楽しむ人の姿が見られ、訪れた人は「この瞬間を長いあいだ待ち望んでいました。会えなかった友達とも会えます」と話していました。

一方で飲食店の経営者は「どのくらい再開が認められるかわからないので、うれしさよりも不安や懸念でいっぱいです」と話していました。

イタリアでは感染拡大を受けて去年の秋以降、規制が強化されてきましたが、長期化のなかで抗議デモも相次ぎ、今回の規制解除の背景にはこうした不満の声もあるとみられます。

イタリア政府は26日、経済の立て直しに向けて総額で2480億ユーロ、日本円で32兆円あまりにのぼる景気刺激策を発表しましたが、1日の感染者数が1万人を超える日もあるなか、感染の再拡大を抑えられるかが課題となります。