菅首相“厳しい選挙結果 国民の声に耳を傾ける” 自民党役員会

菅政権にとって最初の国政選挙となった衆参3つの選挙で、自民党が全敗したことを受けて、菅総理大臣は、党の役員会で「大変厳しい結果となった。国民の声に耳を傾け、今後、結果を出していきたい」と述べました。

菅政権にとって最初の国政選挙となった衆参3つの選挙は、いずれも野党候補が勝利し、自民党は候補者擁立を見送った選挙を含め全敗しました。

これを受けて、菅総理大臣は、26日の自民党役員会で「大変厳しい結果となった。国民の審判を謙虚に受け止め、ただすべき点はしっかりただしていきたい。国民の声に耳を傾け、党と力を合わせて取り組むことで、今後、結果を出していきたい」と述べました。

一方、25日から、東京や大阪などに3回目の緊急事態宣言が出されていることについて「大都市部で感染が拡大する中で、飲食店におけるお酒の停止、人流を抑制するための措置など踏み込んだ対策を、大型連休を中心に集中的に講じることとした」と説明し、党側の協力を求めました。

また、ワクチン接種については「7月末を念頭に、すべての高齢者が2回の接種を終えられるよう、政府をあげてあらゆる手立てで実現したい」と強調しました。

自民 二階幹事長「謙虚に受け止める」

自民党の二階幹事長は、記者会見で「大変な尽力を頂いたが、残念な結果となった。謙虚に受け止め、次に備えていきたい。政権への影響はないとは言えないが、大いに反省し、次は勝利するよう頑張りたい」と述べました。

また、今回の選挙結果が、衆議院の解散時期の判断に影響を与えるか問われたのに対し「まったくないとは言えないが、それはそれ、総選挙は総選挙だ。しっかり対応したい」と述べました。

さらに記者団が、参議院広島選挙区の再選挙での敗北について、おととしの参議院選挙の前に自民党本部から河井案里氏側に1億5000万円が振り込まれたことが、敗因になったのではないかと指摘したのに対し「有権者が疑念を持ち続けている中で選挙を戦うことは大変難しく、可能な限り疑念を晴らすことが大事だ」と述べました。