ワクチン“7月中の高齢者接種終了は困難” 野党側会合で

菅総理大臣が高齢者向けのワクチン接種を7月末までを念頭に終えられるよう取り組む考えを示していることをめぐり、野党側の会合に出席した自治体からは、医療従事者への接種も十分に進んでいない現状では7月中に接種を終えるのは困難だという見通しが示されました。

新型コロナウイルスの高齢者向けのワクチン接種をめぐり、菅総理大臣は7月末までを念頭に終えられるように取り組む考えを示しています。

これについて、立憲民主党など野党側は会合を開き、甲府市の担当者からワクチン接種の現状を聞き取りました。

この中で市の担当者は、菅総理大臣の発言について「国から事前に連絡はなく報道で知り驚いている」としたうえで、医療従事者への接種も十分に進んでいない現状では、7月末までに高齢者向けの接種を終えるのは困難だという見通しを示しました。

これを受けて野党側が「菅総理大臣は、自治体が置かれた実態を踏まえないまま根拠もなく7月末と言ったのではないか」と政府の担当者をただしたのに対し、政府側は「自治体から課題を聞き、必要な支援を行っていきたい」と述べるにとどめました。