タイ 首相がマスク外し会議出席で罰金 外出時 着用義務化 初日

タイでは、変異した新型コロナウイルスの感染が急速に広がっていて、首都バンコクでは外出する際のマスク着用が義務づけられ、違反すると罰金も科されるようになりました。その初日の26日、プラユット首相が政府の会議でマスクを外して批判が集まり、罰金を支払ったということです。

タイでは、3月下旬からイギリスで最初に確認された変異ウイルスの感染が急速に広がっていて、26日、1日当たりの新型コロナウイルスの感染者は2048人となり、これは4月初めに比べておよそ70倍です。

こうした状況を受けて、当局が感染対策の強化に乗り出し、26日から、首都バンコクでは、14日間にわたってマッサージ店や公園などが閉鎖されることになりました。

また、外出する際にはマスクを着用することが義務づけられ、違反すれば最高で2万バーツ、日本円でおよそ6万8000円の罰金が科されます。

そうした対策強化の初日の26日、政府の会議でプラユット首相がマスクを外し、その写真をSNSで見た市民たちから「首相にも罰金を科すべきだ」などと批判が集まりました。

そして、バンコクの知事によりますと、プラユット首相は日本円でおよそ2万円の罰金を支払ったということです。

タイ国内では、すでにバンコクを含む18の地域でレストランでの飲食が夜9時までに制限されていましたが、24日夜には東部のチョンブリ県でこの規制に違反したレストランが警察などに摘発され、店内で食事をしていたとして30代から50代の日本人9人が逮捕されています。