神奈川県 入院患者急増に備え県内医療機関に病床増を要請

神奈川県は、大型連休のあと、新型コロナウイルスの入院患者が急増する可能性が否定できないとして、26日県内の病院に対し、すぐに使える新型コロナ患者用の病床をあらかじめ増やしておくよう要請しました。

現在はフェーズ2 約1200床確保

神奈川県では、県内のおよそ80の病院と調整し、新型コロナ患者用の病床を最大で1790床確保したうえで、感染の状況をフェーズ0からフェーズ4までの5段階に分けて、それぞれの段階で各病院が確保する病床数を決める協定を結んでいます。

現在はフェーズ2で、およそ1200床が確保され、病床の使用率は25日の段階で37%あまりとなっています。

ただ県は、大型連休をきっかけに急激に感染が拡大した場合、今の病床数では、来月下旬にはひっ迫する可能性が否定できないとして、26日フェーズを2から3に引き上げ、各病院に対し、県全体の病床を1475床まで増やすよう要請しました。

各病院では、協定に基づき、今後3週間以内に病床を増やすことになります。

県医療危機対策統括官を務める阿南英明医師は「さまざまな対策を取っているものの、過去の経験からゴールデンウイークのあとに爆発的に入院患者が増える可能性は否定できず、先手を打って準備しておくことが必要だ。病院にも頑張ってもらうので、県民の皆さんにも感染防止への協力をお願いしたい」と話していました。