日立金属 最終損益2年連続赤字 過去最大422億円 コロナ影響

大手金属メーカーの日立金属のことし3月までの1年間の決算は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、主力の自動車向けの部品や金型などの売り上げが大きく落ち込んだことなどから、最終的な損益が422億円の赤字となりました。最終的な損益が赤字となるのは2年連続で、赤字額は過去最大です。

発表によりますと、日立金属のことし3月までの1年間の決算は、グループ全体で、売り上げが前の年と比べて13.6%減少して7616億円、最終的な損益が422億円の赤字となりました。

最終的な損益が赤字となるのは2年連続で、赤字額は1956年の会社設立以来過去最大です。

これは、感染拡大の影響で、去年夏ごろにかけて主力の自動車向けの部品や、金型などの売り上げが大きく落ち込んだことなどによるものです。

一方、来年3月までの1年間の業績については、自動車向けを中心に需要の回復が進むとして、最終的な利益が120億円と3年ぶりに黒字に転じる見通しを示しました。