日本航空 1年間のグループ全体の最終赤字 縮小の見通し

日本航空は、昨年度のグループ全体の業績予想で、最終赤字の見通しをこれまでの3000億円から2870億円に修正しました。貨物の需要が好調だったほか、減便などのコスト削減の効果が想定以上に出たとしています。

日本航空は26日、先月までの1年間の業績予想を修正しました。

それによりますと、前の年度には1兆3800億円余りあった売り上げは、これまでの4600億円という予想から4810億円に変更しました。

また、最終的な損益の赤字額は3000億円から2870億円に縮小する見通しだとしています。

これは、貨物の需要が国際線・国内線ともに好調だったことや、減便などによるコスト削減の効果が想定以上に出たことが主な要因です。

ただ、新型コロナウイルスの収束が見通せない中、日本航空は来月も国際線の8割、国内線の3割で減便や運休をする予定です。

厳しい状況をしのぐため、従業員を外部の企業に出向させる取り組みを続けたり、好調な貨物事業に力を入れたりするとともに、感染の収束後を見据えてLCC=格安航空会社の事業を強化するなどして、業績の立て直しを急ぐことにしています。