高齢者向けワクチン 今週はすべての市区町村に約1000回分配送

新型コロナウイルスの高齢者向けのワクチンが今週、全国すべての市区町村に、それぞれおよそ1000回分配送されます。

ファイザーのワクチンは、今月12日から65歳以上の高齢者およそ3600万人を対象に優先接種が始まりました。

厚生労働省によりますと、今月22日までに、全国で合わせて5万人余りの高齢者が1回目の接種を受けています。

今週は全国すべての市区町村にワクチンが配送され、1つの容器で5回接種を行う場合で975回分に相当する量がそれぞれ届くことになっています。

このほか、来週末にかけて合わせて390万回分のワクチンが都道府県に配送され、高齢者への接種が徐々に本格化する見通しです。

政府は、ことし6月末までには対象の高齢者全員に2回ずつ接種できる量を供給できる見込みだとしていて、7月末までを念頭に、希望する高齢者に2回の接種を終えることができるよう取り組む考えを示しています。

厚生労働省は「これからはワクチンの供給量が増えていくので、需要に応じた量を届けていけると思う。接種が進むよう引き続き自治体を支援していきたい」としています。