ジャパンパラ大会 男子走り幅跳び 義足のクラスで山本篤が優勝

東京パラリンピックを目指す陸上のトップ選手が集まる「ジャパンパラ大会」の男子走り幅跳び義足のクラスで、リオデジャネイロパラリンピックの銀メダリスト、山本篤選手が優勝し、4か月後の本番に向け、順調な仕上がりを見せました。

39歳の山本選手は、北京とリオデジャネイロの2つのパラリンピックでいずれも銀メダルを獲得し、第一人者としてパラ陸上を引っ張ってきたほか、国内外の学校に出向くなどパラスポーツの普及にも力を入れています。

すでに東京パラリンピックの代表に内定している山本選手は、高松市で開かれたパラ陸上の国内最高峰の大会の1つ、「ジャパンパラ大会」の男子走り幅跳び義足のクラスに出場しました。

山本選手は、1回目から6メートル7センチのジャンプをみせると、4回目の跳躍で6メートル30センチをマークしました。

自身が持つアジア記録の6メートル70センチには届かなかったものの、成功した4回の跳躍すべてが6メートルを超え、順調な仕上がりで優勝しました。

山本選手は、4か月後の本番を最後のパラリンピックと位置づけていて、悲願の金メダル獲得を目指します。

「パラスポーツをメジャーに」の情熱が原動力

2008年の北京パラリンピックで、義足の陸上選手として初のメダリストとなって以降、第一人者としてパラ陸上を引っ張ってきた山本選手。

その原動力は「パラスポーツをメジャーにする」という普及への情熱です。

国内外の学校に出向き、子どもたちに競技の魅力を伝えるほか、最近は、若手選手の指導にも乗り出し、パラスポーツの普及のために力を尽くしてきました。

それだけに去年9月、日本選手権が感染対策のため観客を入れずに開催されると、大会後のインタビューで無観客の判断をした競技団体を公然と批判するほど、無念さをあらわにしました。

地元・香川県民に限って観客を入れる予定だった今大会も、感染の拡大で土壇場で無観客に。

安全が最優先であることに理解を示しながらも、自国開催のパラリンピックを前に普及を進められないもどかしさが募ります。

パラスポーツでスタジアムが満員になる日を夢みてきた山本選手。

コロナ禍という逆境にあっても、みずからの跳躍でファンを増やし、夢の実現に近づけたいと技を磨き続けています。

山本「パラリンピックでは最高のパフォーマンスを」

山本選手は、「助走から踏み切りにつなげる部分はよい感触になってきたが、着地が悪く、体は浮いているのに記録がでないというもどかしい思いがある。着地の課題を今後、技術的に煮詰めて仕上げていけば、東京パラリンピックでは最高のパフォーマンスができると思う」と話していました。

また、無観客での大会ながら、ビデオ会議システムを使って、障害のある子どもたちが応援してくれたことについて、「競技を見て、みんながチャレンジする気持ちを持ってくれれば、自分自身のモチベーションにもつながる」と話していました。