緊急事態宣言初日 大阪の繁華街は人通り少なく閑散と

緊急事態宣言が出された大阪では、繁華街の人通りが少なく閑散としています。

緊急事態宣言を受けて大阪ではデパートや地下街など大型の商業施設の多くが、食料品など一部の売り場を除いて25日から休業しています。

ふだんは多くの買い物客などが訪れる大阪の繁華街・梅田は25日は人通りが少なく、閑散としています。

兵庫県から訪れた女子大学生は「大学のガイダンスで大阪に来ました。人通りは少なく感じます。買い物を楽しみたい気持ちはありますがしかたがありません」と話していました。

また、およそ180のテナントが入る地下街も25日からすべての店舗が休業していて、地下鉄などの駅に向かう人たちが足早に通り過ぎていました。

兵庫から通勤で訪れた20歳の女性は「毎日通りますが、ふだんと比べて、ほとんど人がいません。仕事なのでしかたなく来ましたが、感染が不安です」と話していました。

スーパーは通常どおり営業

休業要請の対象外となったスーパーは通常どおり営業しています。

大阪・東成区にあるスーパーマーケット「コノミヤ緑橋店」は、25日も午前9時から営業を始めています。

店では緊急事態宣言を受けて、自宅で食事をする人が増えると見込んで、日持ちのするパスタ類や冷凍食品などの在庫を通常より増やしているということです。

店によりますと、ふだんの日曜と比べ客の数はやや多いということですが、これまでのところ目立った買いだめなどの動きはみられないということです。

買い物に訪れた70代の男性は「人との接触を減らすため買い物の回数を減らそうと考えています。きょうは日持ちのする食品を買いました」と話していました。

また、50代の女性は「1回目の緊急事態宣言のときはインスタント食品を買いだめしましたが、今回は落ち着いて行動したい」と話していました。

大多和裕店長は「在庫を増やしているので、安心して買い物していただきたい。密にならないように昼食や夕食前を避けて、来店してほしいです」と話していました。

バーベキュー禁止で河川敷公園の人出が大幅減

緊急事態宣言を受けて大阪を流れる淀川沿いの公園では、25日からバーベキューが禁止され、訪れる人が大幅に少なくなっています。

大阪・淀川区の淀川の河川敷にある公園では、これまでバーベキュー場の利用を事前に予約した人に限って認めていましたが、25日から当面、禁止することになりました。

公園によりますと、25日はおよそ260人が利用する予定だったということです。

また野球場の利用も禁止し、120台分の駐車場も閉鎖することにしました。

25日は、青空が広がる過ごしやすい天気となりましたが、公園によりますと、訪れた人は先週の日曜日に比べ、およそ1割と大幅に少なくなったということです。

公園では、家族連れなどが互いに距離をとりながら、芝生の上にテントを張ったり、シートを広げたりして、過ごしていました。

カップルで訪れた30歳の男性は「感染者が大幅に増えているので、さまざまな制限はしかたがないと思います。早く収束してほしいです」と話していました。

公園を管理する淀川河川公園管理センターの古村洋一さんは「バーベキューを禁止するのは心苦しいですが、感染拡大を抑えるため理解してほしい」と話していました。