ワクチン接種進むイスラエル 10か月ぶり1日の死者数がゼロに

新型コロナウイルスのワクチン接種が進む中、感染者が減っている中東のイスラエルでは22日、感染して死亡した人は1人も報告されず、去年6月以来およそ10か月ぶりにゼロとなりました。

イスラエルではこれまでに人口の54%にあたる500万人が新型コロナウイルスワクチンの2回の接種を終えていて、ことし1月には1万人を超えていた1日の新規感染者数は、現在100人前後で推移しています。

イスラエル政府が公開しているデータによりますと、23日午後8時現在で、22日に死亡した人は1人も報告されず、去年6月以来およそ10か月ぶりに、1日の死者の数がゼロとなりました。

イスラエルでは、これまでにおよそ6300人が新型コロナウイルスに感染して死亡していて、ことし1月の最も多いときでは1日に77人が亡くなりました。

ワクチンの効果について、イスラエルの保健省はことし2月、感染して死亡した人の数は、2回目のワクチン接種の2週間後には、接種しなかった人に比べて98.9%少なくなったという分析を明らかにしています。

イスラエル政府は今月20日、各国政府に先んじて来年2022年のワクチンの供給を受けることでアメリカの製薬大手、ファイザーと合意したと発表していて、さらなるワクチンの確保にも乗り出しています。