埼玉県 コロナ患者受け入れてない医療機関に専門医派遣 育成へ

埼玉県は新型コロナウイルスに対応できる医療従事者を増やそうと、これまで患者を受け入れてこなかった医療機関に感染症の専門医などを派遣し、人材育成を図る取り組みを始めることを決めました。

埼玉県ではおよそ340ある医療機関のうち、82の医療機関で新型コロナの患者を受け入れて対応にあたっていますが、感染症の知識や治療経験のある医療従事者がいないことで、受け入れを行わない医療機関も少なくないとみられています。

こうした中、埼玉県はこれまで患者を受け入れてこなかった医療機関に感染症の専門医などを派遣し、人材育成を図る取り組みを始めることを決めました。

具体的には、病状が回復してもリハビリが必要な患者を受け入れる後方支援病院などに、感染症に詳しい医師や看護師を派遣し、治療方法や感染防止対策の指導を行うということです。

県は「患者が増えつつあるので、医療人材の育成を行い、病床確保につなげていきたい」としていて、近く、この取り組みを始めることにしています。