大阪 緊急事態宣言でどうなる バーがジャズ喫茶【対応まとめ】

政府は東京、大阪、兵庫、京都の4都府県を対象に、4月25日から5月11日までの期間、緊急事態宣言を出すことを決定しました。

このうち大阪府では、緊急事態宣言でどのような措置が取られるのか、具体的に見ていきます。

1)飲食店 酒出すなら“休業要請” 出さないなら“時短要請”

まずは、飲食店です。

▽酒やカラオケ設備を提供する飲食店などに対しては休業要請を行います。

▽それ以外の飲食店にも、営業時間を午後8時までに短縮するなど要請するとしています。

バーは「ジャズ喫茶」として営業へ

大阪・北新地のバー「ムルソーセカンドクラブ」は、過去2回の緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の際、府からの要請にしたがってきました。

ただ、売り上げは、感染拡大前の10%程度に落ち込み、厳しい状況が続いているといいます。

店を閉めると収入はゼロになってしまいますが、お酒をたしなむ客が集うバーを酒類なしで営業することはできないといいます。
そこで、店では今回の緊急事態宣言の期間中は、「ジャズ喫茶」として営業することを決めました。

店の音響設備を生かし、レコード演奏でジャズ音楽を楽しんでもらいたいとしていますが、不安は拭い去れないと言います。
バーを経営する東司丘興一さんは「不安はあるが、休業するよりは何らかの方策を模索していきたい。店としても要請には応じるので府民にも気を引き締めてもらい早く感染が収束してほしい」と話していました。

居酒屋「本当に困っています」

大阪・道頓堀で38年営業を続けてきた居酒屋「串焼きけー坊」も、大阪府からの要請に従い、午後8時まで酒類を提供せずに営業することを決めました。

店ではこの1年、大阪府の要請に応じて営業時間の短縮要請には応じてきました。

しかし、2年連続で1番のかき入れ時でもある大型連休に大きな制限がかかることに困惑を隠せません。

アルバイトの数を半分にするなどして乗り切る構えですが、酒類を出さずに営業するのは初めてで戸惑いと不安を拭えないと言います。

店主の岡田啓二さんは「100人のお客さんが来たら99人がお酒を飲む店ですから、どうしようかと思っています。お酒を提供しないということになれば、もう来ないと言っている常連さんもいるので、今回だけは本当に困っています。売り上げは激減するでしょうし、早くコロナが収まり、赤字から黒字に回復させたい」と不安そうに話していました。

2)商業施設 1000平方メートル超える施設は休業要請

次に商業施設などです。

百貨店やショッピングセンター、量販店や映画館など、建物の床面積の合計が1000平方メートルを超える多くの人が利用する施設には、休業要請を行います。

生活必需品を販売する小売店などは除きます。

デパート・商業施設は?

緊急事態宣言が出された場合のデパートや商業施設の対応です。

▼近鉄百貨店
要請の内容が具体的に決まってから対応を決定する方針ですが、食料品の売り場などを除いて臨時休業することを検討しているということです。

▼阪急阪神百貨店
▼大丸松坂屋百貨店
政府や自治体の方針に沿った対応をすることになるとしつつ、宣言の具体的な内容を把握したうえで、対応を決めるとしています。

▼高島屋
現時点では対応は決めていないとしています。

▼「京阪シティモール」「KUZUHA MALL」など運営会社
要請の内容を確認してから対応を決めたいとしています。

▼グランフロント大阪
▼ルクア大阪
対応を検討中だとしています。

天王寺動物園 24日から休業へ

遊園地やテーマパークの対応です。

▼大阪の天王寺動物園では、24日から臨時休園することになりました。

緊急事態宣言は25日から出ることになっていますが、天王寺動物園では気候のよい休日にはおよそ1万人が訪れるため、1日早めて休園することになりました。

臨時休園は24日から当分の間としていて、再開が決まればホームページで発表するとしています。

天王寺動物園の向井猛 園長は「動物たちの姿を見に来てほしいと思いますが、今は人の流れを抑えて感染拡大を食い止めるべきだと思い、判断しました。休園中は、ブログやSNSなどで動物たちの様子を発信しようと思っているのでぜひ見てほしいです」と話していました。

▼大阪の遊園地「ひらかたパーク」は、遊園地が休業要請の対象になった場合には臨時休園する方向で検討しています。

USJは25日から臨時休業

▼USJ=ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは、25日から臨時休業することを発表しました。臨時休業の期間は、自治体からの要請が解除されるまでの間としています。

通天閣 展望台を当面休業

観光施設や娯楽施設では、緊急事態宣言の内容によって対応を進めていくことにしています。

▼「通天閣」
展望台を当面、休業し、地下にあるお土産を販売するエリアの営業は続けることにしています。

▼「大阪城公園」
去年、1回目の緊急事態宣言が出た際は天守閣や西の丸庭園を休業しましたが、今回の宣言への対応はまだ、決まっていないということです。

▼「梅田芸術劇場」
24日の公演は通常どおり行いますが、宣言が出る25日以降の対応はまだ決まっていないということです。

▼「なんばグランド花月」など
吉本興業は宣言対象地域にある劇場は要請の内容を確認したうえで、公演の中止や延期、無観客でのオンライン配信を検討するということです。

スーパーの対応は

関西の主なスーパーの対応です。
多くは、今のところ通常どおり営業するとしています。

▼ダイエー
▼光洋
▼ライフ
▼スーパー玉出
▼コノミヤ
▼大阪市北区の天満市場
通常通り営業する予定です。

▼イトーヨーカドー
食品売り場については通常どおり営業する予定ですが、テナントに入る店舗については店ごとに休業や時短営業を判断するということです。

▼オークワ
一部の店舗ですでに2時間から3時間営業時間を短縮していて、宣言が出されても時短営業を続けることにしています。

▼豊中市の豊南市場
今月29日の祝日と大型連休中の来月2日から5日までの営業を取りやめることを決めました。

▼イオン
▼阪急オアシス
▼スーパーマーケットKINSHO
▼関西スーパー
宣言の内容を見て判断するとしています。

コンビニ 通常どおり営業

大手コンビニの対応です。

▼セブン‐イレブン
▼ファミリーマート
▼ローソン
いずれも通常どおり営業するとしていますが、宣言の内容によっては変更する場合もあるとしています。