冷蔵庫の故障で保管中のワクチン18回分廃棄 山口県の医療機関

山口県内の医療機関で保管されていた、新型コロナウイルスのワクチン18回分が、冷蔵庫の故障で廃棄されたことが分かりました。

山口県の発表によりますと、県内の医療機関で22日午前8時ごろ、出勤した看護師が冷蔵庫に保管されていたワクチンの状況を確認したところ、電源がなんらかの理由で止まっていて、中が常温になっていたということです。

この冷蔵庫は購入から10年以上たっていて、勤務する医療従事者への接種に使うワクチン合わせて18回分が入っていたということです。

21日夜には冷蔵庫が正常に動いていたのを確認していましたが、ワクチンは常温で8時間以上管理できないため、医療機関は保管していたワクチンを廃棄したということです。

医療機関から連絡を受けた県は、ワクチンの接種を行うすべての医療機関に文書を出し、改めて管理を徹底するよう求めました。

山口県新型コロナウイルス感染症対策室の村尾清人企画監は「ワクチンの供給が始まり、県民の期待も大きい。大変貴重なものなので、緊張感をもって適正な管理に努めてほしい」と話しています。