コロナ影響か 体力・運動能力 ほとんどの年代で前年度下回る

子どもからお年寄りまでの体力や運動能力を調べるスポーツ庁の調査で、昨年度は男女とも20歳から64歳までのほとんどの年代で、合計点が前の年度を下回りました。専門家は新型コロナウイルスの影響による、ライフスタイルの変化が背景にあるとみていますが、スポーツ庁は調査対象が例年より大幅に少ないため「今後も調査結果を分析する必要がある」としています。

昨年度は「参考値」

「体力・運動能力調査」は、スポーツ庁が全国の6歳から79歳までを対象に、握力や上体起こしなど6項目から8項目を調べるサンプル調査で、高齢者は実施可能な項目だけを行います。

昨年度の対象は8400人余りと、新型コロナの影響で例年の6分の1ほどにとどまり、スポーツ庁は「参考値」として23日、結果を公表しました。

それによりますと、20歳から64歳までの年代では、男女ともにほとんどの年代で合計点が前の年度より低くなりました。

中でも40歳から49歳までの男性は「握力」が前の年度より1キロ余り弱くなったほか、「長座体前屈」では40歳から44歳の男性で、前の年度を2センチ下回りました。

また、50歳から69歳までの男性の体重は、1キロ前後増えています。

さらに、12歳から17歳までの女子は、いずれの年齢でも合計点が前の年度を下回っています。

調査の分析を行った順天堂大学大学院の内藤久士教授は「中高生は部活動が止まり、成人も在宅ワークにより、通勤などで体を動かさなくなったというライフスタイルの変化による影響があるのは間違いないだろう」として、新型コロナの影響が背景にあるという考えを示しました。

一方で、スポーツ庁は調査対象の人数が例年より大幅に少ないため「今後も調査結果を分析していく必要がある」としています。