陸自が仏陸軍 米海兵隊と共同訓練へ 国内で訓練 仏陸軍とは初

陸上自衛隊は来月、フランス陸軍、アメリカ海兵隊と共同訓練を行うことになりました。陸上自衛隊がフランス陸軍と国内で訓練を行うのは初めてで、海洋進出の動き強める中国を念頭に、多国間の連携をアピールするねらいがあるとみられます。

防衛省によりますと、陸上自衛隊は5月11日から17日にかけて、フランス陸軍、アメリカ海兵隊と、宮崎県と鹿児島県にまたがる霧島演習場を中心に共同訓練を行います。

自衛隊からは、島しょ部が侵攻された場合に上陸作戦を行う専門部隊「水陸機動団」が参加し、それぞれの国の部隊が自衛隊のヘリコプターやアメリカ海兵隊のオスプレイで上陸する手順を確認するということです。

また、フランス陸軍はテロに対処した経験が多いことから、建物への突入訓練も共同で実施し、技量の向上を図りたいとしています。

陸上自衛隊が、国内でフランス陸軍と訓練を行うのは初めてで、海洋進出の動きを強める中国を念頭に、アメリカだけでなく、多国間で連携を強めていることをアピールするねらいがあるとみられます。

一方、フランスは、海外領土を持つインド太平洋地域の安全保障に強い関心を寄せていて、今回の訓練への参加を決めた背景には、中国を念頭に、この地域での軍事的な存在感を示したいという意図があるとみられます。

岸防衛相「連携強化と自衛隊の戦術技量の向上を」

岸防衛大臣は、閣議のあとの記者会見で「フランスは、インド太平洋地域に常続的な軍事プレゼンスを有するヨーロッパ唯一の国であり『自由で開かれたインド太平洋』のビジョンを共有する同志国でもある。陸上および海上での、一連の共同訓練を通じて、自衛隊、アメリカ軍、フランス軍の連携を強化するとともに、島しょ防衛にかかる自衛隊の戦術技量をさらに向上させたい」と述べました。