菅原元経済産業相 公職選挙法違反の再捜査で任意聴取 東京地検

秘書が選挙区内の有権者に香典などを渡していた公職選挙法違反事件で起訴猶予となった菅原一秀元経済産業大臣について、東京地検特捜部が検察審査会の「起訴すべきだ」とする議決を受けて、改めて任意で事情を聴いたことが関係者への取材でわかりました。

菅原元経済産業大臣は、選挙区内の有権者に秘書が香典などを渡していたとして公職選挙法違反の疑いで告発状が提出され、東京地検特捜部は去年6月、香典や枕花、合わせて30万円分を寄付していたことを認定したうえで「公職選挙法を軽視する姿勢が顕著とまでは言い難い」などとして、起訴猶予にしました。

しかし、東京第4検察審査会はことし2月「検察は、国会議員はクリーンであってほしいという国民の切なる願いにも十分配慮すべきだ」として「起訴すべきだ」と議決し、これを受けて再捜査している特捜部が23日までに菅原氏から改めて任意で事情を聴いたことが関係者への取材でわかりました。

公職選挙法は、政治家がみずから葬儀や通夜に出席する場合を除いて、選挙区内の人に香典を渡すことを禁じていますが、関係者によりますと、菅原氏は香典などのほかにも地域の行事に参加した際に数千円程度の現金を行事の主催者などに提供するケースがあったということで、特捜部は関係者から幅広く事情を聴くなどして、詳しい経緯を調べているものとみられます。

報道受け衆院厚労委の理事を辞任

自民党の菅原 元経済産業大臣は、選挙区内の行事で、現金を配っていた疑いで検察から事情を聴かれていると一部で報道されたことを受けて、衆議院厚生労働委員会の理事を辞任しました。

自民党の菅原一秀 元経済産業大臣は、選挙区内の行事で、主催者側に「祝儀」などの名目で現金を配った疑いがあり、東京地検特捜部が任意で事情を聴いていると一部で報道されました。

これを受けて菅原氏は、23日朝、開かれた衆議院厚生労働委員会の理事会で「報道を受けて理事を辞任したい。突然で申し訳ない」と申し出、与野党の理事が協議した結果、辞任を認めました。

菅原氏は、報道を受けてコメントを発表し「先般の議決を受けて再捜査がされている中、回答は差し控えさせていただく。当局からの要請があれば誠実に対応していく」としています。

加藤官房長官「国民の信頼 非常に大事」

加藤官房長官は、閣議のあとの記者会見で「捜査中の事案でもあり、言及するのは差し控えたいと思うが、私どもは、今回の感染防止もそうだが、国民の負託を受けて、皆さんの生活にも関わることを判断していく立場にある。当然、その信任を毀損するようなことがなく、引き続き、国民の信頼をいただけるよう、それぞれの議員においても対応していくことは非常に大事だ」と述べました。

立民 長妻副代表「説明責任果たし決着を」

立憲民主党の長妻副代表は、記者団に対し「与党側が疑惑の火種について、きちんと説明してこなかったツケが、今、回ってきている。菅原氏はみずから説明責任を果たし、突然の辞任などといったドタバタを繰り返す事態には、もう決着をつけてほしい」と述べました。

公明 石井幹事長「しっかり説明責任を」

公明党の石井幹事長は、記者会見で「菅原氏には、捜査に真摯(しんし)に対応してもらい、疑念についてしっかり説明責任を果たしてもらいたい。個人の問題で、国会審議に影響が及んだことは残念だ」と述べました。

共産 田村政策委員長「徹底的な究明が必要」

共産党の田村政策委員長は、記者会見で「自民党議員の中には、いったいどこまで金権腐敗が広がっているのだろうか。大変深刻なことで、自民党自体も認識が問われる極めて重大な問題だ。徹底的な究明が必要で、事実であれば、菅原氏は議員辞職をすべきだ」と述べました。