アフガニスタン 米軍司令官“完全撤退でテロ組織増強か”

アメリカ軍の司令官は、アフガニスタンからの部隊の完全撤退によって現地のテロ組織が力を取り戻し、治安の悪化が懸念されるとしたうえで、撤退後の治安維持のためのアフガニスタン政府軍の支援には難しい課題があるという認識を示しました。

中東やアフガニスタンを管轄するアメリカ中央軍のマッケンジー司令官が22日、国防総省で記者会見し、ことし9月までのアフガニスタンからの部隊の完全撤退について質問に応じました。

この中で、マッケンジー司令官は「軍事的な圧力をかけ続けないかぎり、国際テロ組織アルカイダや、過激派組織IS=イスラミックステートが再び力を取り戻すことになる」と述べ、完全撤退によってアフガニスタンの治安が悪化するだけでなく、パキスタンやイランなど近隣の国にも影響を及ぼすという見方を示しました。

そのうえで、マッケンジー司令官は「今後もアフガニスタンの政府軍を支援していくが、これまでよりも難しくなることは間違いない」と述べました。

また、撤退後に兵器のメンテナンスなどで政府軍をどのように支援していくのかという質問に対して、「あらゆる革新的な手段を試みる」などと述べるにとどめ、具体的な対応には言及しませんでした。

アメリカ軍が撤退したあと、アフガニスタン政府やアメリカ軍に協力してきた関係者に対するタリバンの報復攻撃も懸念されており、司令官の発言は支援の難しさを改めて示した形です。