中国 温家宝前首相の寄稿 SNS上で制限 言論統制対象の可能性も

中国の温家宝前首相がマカオの新聞に寄稿した文章が、中国のSNS上で他の人に共有できなくなる制限を受けていることが分かり、前首相の発言が言論統制の対象になった可能性があるとして、波紋を呼んでいます。

この文章は2013年に引退した温家宝前首相が、亡くなった母親を回想して書いたもので、マカオの新聞「マカオ導報」に先月下旬以降、4回にわたって掲載されました。

このうち今月16日に発行された最終回の文章が、中国のSNS「ウィーチャット」で閲覧はできるものの、ほかの人と共有しようとしても「運営規範の違反」を理由に転送できなくなる制限を受けていることが分かりました。

この文章には「中国は、公正さと正義に満ちた国であるべきで、人を尊重し、自由があるべきだ」などと記されていて、こうした記述が今の習近平指導部を暗に批判したと受け止められて、制限されたのではないかという見方も出ています。

胡錦涛前指導部のもとで首相を務めた温家宝氏は、在任中の記者会見で党や国家の指導体制の改革を主張したことで知られています。

中国は習近平指導部のもとでインターネット上の言論統制を強めていて、前首相の発言が言論統制の対象になった可能性があるとして、波紋を呼んでいます。