東京都 コロナ 861人感染 2回目の宣言解除以降最多 8人死亡

東京都内では、先月、2回目の緊急事態宣言が解除されて以降では最も多い861人が22日新たに新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。
また、都は感染が確認された8人が死亡したことを明らかにしました。

東京都は22日都内で新たに10歳未満から90代までの男女合わせて861人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。先月、2回目の緊急事態宣言が解除されて以降では最も多く、2日連続で800人台となりました。

1週間前の木曜日からは132人増えていて、前の週の同じ曜日を上回るのは22日連続です。また、22日までの7日間平均は684.1人で、前の週の130.7%となり、増加のペースが上がっています。

861人の年代別は、
▽10歳未満が22人、
▽10代が65人、
▽20代が261人、
▽30代が134人、
▽40代が132人、
▽50代が103人、
▽60代が68人、
▽70代が45人、
▽80代が21人、
▽90代が10人です。

861人のうちおよそ58%にあたる497人はこれまでのところ感染経路がわかっていません。これで都内で感染が確認されたのは13万2903人になりました。

一方、都の基準で集計した22日時点の重症の患者は、21日と同じ48人でした。

また、都は、感染が確認された8人が死亡したことを明らかにしました。これで都内で死亡した人は合わせて1864人になりました。

都の担当者「相当数は重点措置開始以降感染か」

都の担当者は「きょうの861人のうち相当数の人は、重点措置が始まった今月12日以降に感染したとみられ、措置が始まって以降も感染拡大が続いている」と話していて、感染防止対策の徹底を呼びかけています。

また「若者の感染が増えてから2週間ほどで高齢者に感染が広がるという指摘があるため、重症化するリスクが高い高齢者の感染が今後増えるのではないかと懸念している。自分を守るとともに、高齢者などに感染させないためよう、対策の徹底をお願いしたい」と話しています。

22日の861人のうちおよそ58%にあたる497人はこれまでのところ感染経路がわかっていません。

一方、感染経路がわかっている濃厚接触者の内訳は、
▽「家庭内」が188人と最も多く、
▽「職場内」が72人、
▽「施設内」が48人、
▽「会食」が15人などとなっています。
「会食」の15人のうち10人は、重点措置が始まった今月12日以降に会食をして感染したということです。

22日時点で入院している人は、21日より83人増えて1689人で、「現在確保している病床に占める割合」は33.5%です。

変異ウイルス 最多の257人感染確認

東京都内では22日、これまでで最も多い257人が、感染力が強い「N501Y」の変異がある新型コロナウイルスに感染していることが新たに確認されました。これまでで最多だった20日の115人から倍以上に増え、変異ウイルスの感染が急増しています。

都によりますと、22日新たに感染が確認されたのは、10歳未満から90代までの男女合わせて255人と、年齢が分からない2人の、合わせて257人です。これまでで最多だった20日の115人の倍以上、およそ140人増えて、最も多くなりました。257人は、520人に検査をして判明しました。半分近くの49%が変異ウイルスだったことになります。

都は「陽性になる割合がこれまでになく高い。変異株の感染が広がっていることを表している」と話しています。

年齢の分かっている人のうち、
▽最も多いのは20代で83人、
▽30代が56人、
▽40代が52人、
▽50代が31人、
▽10代が14人、
▽60代が9人、
▽10歳未満が6人、
▽70代が2人、
▽80代と90代がそれぞれ1人です。

20代から40代を合わせると191人で、全体の75%を占めています。

257人のうち、感染経路がほぼ特定されているのは18人で、
▽「家庭内」が13人、
▽「知人」が5人です。

これで、都内で変異ウイルスの感染が確認されたのは1000人を超えて、合わせて1028人になりました。

このうち死亡したのは1人です。