バイデン大統領 ワクチン2億回分の接種 前倒しで達成見通し

アメリカのバイデン大統領は、政権発足から100日で達成を目指すとしていた、新型コロナウイルスワクチンの2億回分の接種を、前倒しで達成できる見通しだと発表しました。今後、接種のさらなる拡大を目指し、企業の従業員が接種を受けやすくする仕組みを導入することを明らかにしました。

バイデン大統領は21日、ホワイトハウスで会見し、来週29日の就任100日までの達成を目指すとしていた、新型コロナワクチンの国内での2億回分の接種を、前倒しで達成できる見通しだと発表しました。

アメリカでは接種が急速に進んでいて、CDC=疾病対策センターによりますと21日の時点で、少なくとも1回の接種を受けた人の割合は65歳以上で80.6%、18歳以上でも51.5%となっています。

そして今後、接種のさらなる拡大を目指し、企業の従業員が接種を受けやすくする仕組みを導入することを明らかにしました。

バイデン大統領は「ワクチン接種という愛国的な義務を果たすために、給与が減るようなことがあってはならない」と述べ、9月末までの間、従業員が500人未満の企業に対し、従業員が接種のために仕事を休むなどした際の給与に相当する税金を控除するとしています。

そのうえで「いま気を緩めれば、ウイルスはわれわれがこれまでに成し遂げた前進を消し去ってしまうだろう」と述べ、引き続きマスクを着用するなど感染対策の徹底を呼びかけました。