アメリカ 対中国の国防戦略担う高官ポスト人事の決定相次ぐ

アメリカのバイデン大統領は、国防総省でインド太平洋地域の政策を担当する次官補に、中国の専門家のイーライ・ラトナー氏を指名すると発表しました。また、アメリカ議会ではインド太平洋軍の次の司令官の人事が承認され、中国に対する国防戦略を担う高官ポストの人事が相次いで決まっています。

バイデン政権が21日、インド太平洋地域を担当する国防次官補に指名したラトナー氏は、国務省などで対中政策に携わってきた中国の専門家で、バイデン氏の副大統領時代には安全保障担当の副補佐官を務めていました。

ラトナー氏は、バイデン政権発足と同時に国防総省で中国を担当する特別補佐官に任命され、作業チームの責任者として対中国戦略の策定に携わっています。
また、アメリカ連邦議会上院は21日、アメリカ・インド太平洋軍の次の司令官に指名されていたジョン・アキリーノ太平洋艦隊司令官の人事を全会一致で承認しました。

アキリーノ氏は先月の公聴会で、インド太平洋地域の安全保障環境について「最大の懸念は台湾に対する中国の軍事動向だ」と指摘したうえで、日本など地域の同盟国との連携を重視する姿勢を強調しています。

バイデン政権は、急速な軍備の増強を続ける中国を念頭に、世界中に展開している部隊の態勢の見直しを進めていて、こうした中、インド太平洋地域の国防戦略を担う政府や軍の高官人事も相次いで決まっています。