千葉 医療機関の17% 経営見通し立たずや閉院検討 新型コロナ

新型コロナウイルスの影響で小児科などを中心に受診を控える動きが続き、千葉県内の医療機関の17%が今後の経営について「見通しが立たない」や「閉院を考えている」と回答したことが千葉県保険医協会の行った調査でわかりました。

このアンケート調査は先月(3月)千葉県保険医協会が感染拡大の影響を調べるため去年11月から12月の状況について調査したもので県内632の医療機関が回答しました。

それによりますと外来の患者数が前の年の同じ時期に比べて「減った」と回答した医療機関の割合は11月が63%、12月が61%となり、感染を恐れるなどして受診を控える傾向が続いているとみられることがわかりました。

このうち、耳鼻咽喉科と小児科についてはおよそ9割が「減った」と回答し影響が特に大きくなっています。
また、今後の経営について、患者数の減少などから「見通しが立たない」または「閉院も考えている」と回答した医療機関が合わせて17%にのぼり経営が悪化している現状が明らかになりました。
千葉県保険医協会は「コロナの影響を背景にすでに閉院に追い込まれた医療機関もあり、地域医療を守る観点から数字以上に深刻な状況だと思う。受診控えの影響が大きい診療科には重点的な支援が必要だ」としています。