東京都 自宅療養者に電話やオンラインでの診療開始 新型コロナ

東京都は新型コロナウイルスに感染して自宅で療養する人に医師が電話やオンラインで診療する取り組みを新たに始めました。

この取り組みは、第3波で自宅療養中に体調が悪化して死亡するケースが出たことを踏まえ、東京都が都の医師会と医師を派遣する民間業者に委託して始めました。

自宅で療養している人は、保健所と都が開設する「フォローアップセンター」で看護師や保健師が健康観察を行っていますが、これまで医師の診療につなげる仕組みはありませんでした。

新たな取り組みでは、休日や夜間を問わず24時間態勢で電話やオンラインで医師の診察が受けられるほか、医師が必要だと判断した場合には自宅に診察に行くということです。

都内の自宅療養者は21日の時点で1222人と増加傾向で、都では次の感染拡大に備えて態勢を強化したいとしています。

東京都医師会の西田伸一理事は「今後、感染の拡大で入院できずに自宅で待機を余儀なくされる人も出てくるかもしれない。第3波の時の課題を踏まえて適切に対応したい」と話しています。