宮崎の大学病院から大阪に看護師4人派遣へ 医療ひっ迫で

大阪府内で医療のひっ迫が深刻になる中、宮崎大学医学部附属病院は看護師4人を大阪の医療施設に派遣することを決めました。

派遣されるのは、宮崎大学医学部附属病院のICU=集中治療室や救命救急センターなどに勤務する30代から40代の女性看護師4人です。

4人は重症患者専用の医療施設「大阪コロナ重症センター」で人工呼吸器をつけた患者の治療にあたるということで、期間は5月6日から4週間を予定しています。

大阪では急増する患者に対し、看護師をはじめとする医療従事者の人数が不足し、ベッドがあっても患者を受け入れられない事態も起きています。

病院によりますと、国からの派遣要請を受けて希望を募ったところ4人が手を挙げたということで、中には大阪で勤務した経験があり「昔の同僚が困っているので行きたい」と志願した人もいるということです。

今回の事態を受けて各地の大学病院が大阪に看護師を派遣する準備を進めています。

宮崎大学医学部附属病院の福満美和 看護部長は「大阪の仲間が厳しい状況で闘っているのを見て、全国で支えないといけないと派遣を決めた。厳重にマスクをするので患者さんからは看護師の表情は見えないが、視線の向け方や手の差し伸べ方を工夫し、患者が安心できるケアを行ってきてほしい」と話していました。