スーパー売り上げ 5年ぶりに増加 “巣ごもり需要”の影響

全国の主なスーパーの昨年度1年間の売り上げは、2兆8900億円余りで、外出を控え自宅で過ごす、いわゆる“巣ごもり需要”の影響で、前の年度と比べて0.7%増え、5年ぶりに増加しました。

日本チェーンストア協会によりますと、全国の主なスーパー1万1789店の去年4月から先月までの昨年度1年間の売り上げは、12兆8969億円余りでした。

新型コロナの影響で、外出を控えて自宅で過ごす“巣ごもり需要”が高まり、前の年度と比べて0.7%増え、5年ぶりに増加しました。

また、先月の売り上げは1兆906億円で、去年の同じ月も営業していた既存店どうしの比較で1.3%増加しました。

去年のこの時期にはすでに新型コロナウイルスの感染が広がり、冷凍食品などを買い置きする動きが出ていたことの反動で、食料品の売り上げは去年の同じ月と比べて0.8%減少しました。

一方、衣料品は部屋着やカジュアルファッションの売り上げが伸びたことなどから6.7%増加しました。

日本チェーンストア協会の井上淳専務理事は「消費者の節約志向は強まっていると感じる。楽しみのための買い物を控え、在宅生活に必要な食料品などの需要は今後も高い状況が続くのではないか」と話しています。