スカイマーク 佐山展生会長が退任 後任は山本礼二郎氏

航空会社「スカイマーク」の会長として6年前の経営破綻以降、経営の再建に当たってきた佐山展生氏が一身上の都合を理由に20日付けで退任しました。後任の会長には、スカイマークの筆頭株主の投資ファンドを佐山氏とともに運営してきた山本礼二郎氏が就任しました。

発表によりますと、スカイマークが6年前に経営破綻して以降、会長を務めてきた佐山展生氏は、一身上の都合を理由にみずから辞任を申し出て、20日付けで退任しました。

佐山氏は、2015年に経営破綻したスカイマークの筆頭株主となった国内の投資ファンド「インテグラル」の代表を務めながら、スカイマークでは会長として、ビジネスの利用客を増やす戦略や、航空機を小型機に統一する合理化などで経営の立て直しを進めてきました。

佐山氏は、インテグラルの代表も21日付けで退任したということです。

後任の会長には、佐山氏とともに投資ファンドの代表を務め、スカイマークでは顧問を務めていた山本礼二郎氏が就任しました。

スカイマークは、おととし10月から東京証券取引所に株式を再上場する手続きを進めていましたが、新型コロナウイルスの影響で事業環境が急速に悪化したことから申請を取り下げていて、新型コロナの影響が長期化する中、経営の立て直しが改めて課題となっています。

スカイマークと佐山氏

「スカイマーク」は、LCC=格安航空会社との競争の激化などで経営に行き詰まり、2015年に民事再生法の適用を申請しました。

その後は、国内の投資ファンドのインテグラルと、航空大手のANAホールディングスなどの支援を受けて、経営の立て直しを進めてきました。

今回、会長を退任した佐山展生氏は、スカイマークの株式の50.1%を保有するインテグラルの代表を務めていましたが、今回、代表も退任しています。

スカイマークは、経営破綻から4年後の2019年、東京証券取引所に株式の再上場を申請しましたが、その後、新型コロナウイルスの影響で事業環境が急速に悪化したことなどから、去年4月に申請を取り下げています。