聖火リレー 愛媛県へ 中止の松山市では代わりのセレモニー

愛媛県では、新型コロナウイルスの感染が拡大する中、四国最後となる東京オリンピックの聖火リレーが21日から始まり、松山市では中止になったリレーに代わる点火セレモニーなどの初日の日程を終えました。

聖火リレーのスタート地点、四国中央市の愛媛県紙産業技術センターでは、新型コロナの感染拡大を受けて出発式は行われませんでした。

それでも各地のランナーたちは、マスクを着用して、沿道に集まった人たちから拍手で静かな応援を受けたり、スマートフォンで撮影されたりしながら走っていました。

応援に訪れた60代の女性は「新型コロナが心配ですが、聖火リレーを見ることで少しは気が晴れました」と話していました。

聖火は夕方にはリレーが中止となった松山市に到着し、城山公園では午後6時すぎから、ランナー27人が並んでトーチの火を順番に移していく点火セレモニーが無観客で行われました。

最後に聖火皿に点火したのは、アテネと北京で開催されたオリンピックに女子マラソンで出場した土佐礼子さんでした。

聖火リレーは22日は松山市の隣町、砥部町を出発して南に向かい、ゴール地点の八幡浜市でも観客を市民に限定してセレモニーが行われます。

リレー中止 知事が陳謝

愛媛県で21日から始まった聖火リレーは、新型コロナウイルスの影響で、松山市ではリレーが中止になり、代わって点火式が行われました。

式典で、聖火リレーの県実行委員会の会長を務める愛媛県の中村知事は「走ることを楽しみにしていたランナーの皆さんにその機会を与えることができず、本当にすいません」と涙を流して陳謝しました。

そのうえで「現在のコロナ情勢に立ち向かう中で、松山の医療現場の方々を思い、開催できないか、ぎりぎりまで悩んだが、人の命を守ることが最大の使命だと考え、公道での聖火リレーを中止にした。沿道で楽しみにしていた市民にもその機会を提供できなかったことを深くおわびします。日本全国がコロナを乗り越えて、オリンピックとパラリンピックの舞台が用意できることを祈っています」と述べました。