ドイツ与党 ラシェット党首を選出 メルケル首相の後継候補

ドイツの中道右派の与党「キリスト教民主同盟」は、ことし9月の連邦議会選挙の後に引退するメルケル首相の後継の首相候補にラシェット党首を選出しました。支持率で与党に次ぐ「緑の党」も前日に首相候補を選出し、各党の動きが本格化しています。

ドイツでは主要政党が選挙の顔となる首相候補を立てて連邦議会選挙に臨んでいて、中道右派の与党「キリスト教民主同盟」は20日会派を組む姉妹政党「キリスト教社会同盟」と協議したうえで、ラシェット党首を首相候補に選出したと発表しました。

ラシェット氏は60歳。

最も人口の多い西部ノルトライン・ウェストファーレン州の州首相でことし1月、「キリスト教民主同盟」の党首に就任しました。

ラシェット氏は「ドイツの将来にとって最善の計画をもつのはどの政党なのか。これからはそれが重要になる」と述べて、9月の選挙で勝利を目指す考えを示しました。

与党の会派は支持率でトップを維持していますが、新型コロナウイルスのワクチン接種の遅れなどで支持率は急落しています。

19日には支持率で第2位の「緑の党」も40歳のベアボック党首を首相候補に選出し、各党の動きが本格化しています。

ラシェット氏とは

アルミン・ラシェット氏は60歳。

ドイツ連邦議会やヨーロッパ議会で議員として活動したあと、2017年からは最も人口の多い西部ノルトライン・ウェストファーレン州の州首相を務めています。

メルケル首相に近いとされ、ことし1月には、メルケル首相が進めてきた中道路線の継続を訴えて「キリスト教民主同盟」の党首に選出されました。

与党の会派の支持率は、去年5月にはメルケル首相の新型コロナウイルスへの対応が評価されたことなどから39%に上昇しましたが、最近では、ワクチン接種の遅れや感染対策の長期化への不満の高まりなどを背景に、28%にまで急落しています。

こうした中、今月に入って、姉妹政党「キリスト教社会同盟」から力強いリーダーシップで人気の高いゼーダー党首も首相候補に名乗りをあげ、ラシェット氏との間で争いが続いていました。