菅首相「検討し速やかに判断」大阪の緊急事態宣言要請受け

大阪府が緊急事態宣言の発出を国に要請したことについて、菅総理大臣は、20日夜、記者団に対し、状況を精査し、対策の中身を検討した上で、速やかに判断したいという考えを示しました。

大阪府は、府内での感染の急拡大に歯止めがかからず、医療のひっ迫が深刻さを増している状況を受け、さらに強い対策を講じる必要があるとして、緊急事態宣言の発出を国に要請しました。

これについて、菅総理大臣は、20日夜、総理大臣官邸で記者団に対し「大阪府から緊急事態宣言の要請が出されており、政府として対応している。状況を精査して対策の中身も検討し、速やかに判断したい」と述べました。

また、大阪府が規模の大きな集客施設を中心に休業を要請したいとしていることについて「いずれにしろいろんなご要望があるので、状況を検討しながら判断していきたいと思っている」と述べました。

さらに、菅総理大臣は「東京都と兵庫県については、要請を考えているということは伺っている。いずれにしろ状況を踏まえて判断したい」と述べました。

一方、記者団が「宣言を出した場合、東京オリンピックの開催や、衆議院の解散・総選挙の判断に影響はあるのか」と質問したのに対し、菅総理大臣は「オリンピックには、ないというふうに思っている。ただ、安全・安心の大会になるように、政府として全力で取り組んでいきたいと思う。解散については、私がいつも申し上げている通りだ」と述べました。