東京 「N501Y」の変異があるウイルス 初めて100人超の感染確認

東京都内では、20日、一日に発表される人数としてはこれまでで最も多い115人が感染力が強いとされる「N501Y」の変異がある新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。100人を超えるのは初めてで、都の担当者は、「感染の広がりの兆候が見てとれる」と話しています。

都によりますと、20日、新たに感染が確認されたのは、10歳未満から90代までの男女113人と年齢が分からない2人の合わせて115人です。

一日に発表される人数としてはこれまでで最も多く、初めて100人を超えました。

都の担当者は、「変異ウイルスの陽性例が増えていて、感染の広がりの兆候が見てとれる」と話しています。

年齢が分かっている人のうちもっとも多いのは20代で32人、次いで40代が19人、30代と50代がそれぞれ18人、70代が6人、10代と60代がそれぞれ5人、10歳未満と80代がそれぞれ4人、90代が2人です。

20代から40代をあわせると69人で、年齢がわかっている人のうちの6割余りを占めています。

感染経路がほぼ特定されているのは26人で、「施設内」が18人、「知人」が5人、「家庭内」が3人です。

このうち、「施設内」ではすでに変異ウイルスによるクラスターが発生している医療機関で新たに患者7人と職員2人の感染が確認されました。

このほか3つの高齢者施設で入所者合わせて5人、高校の部活動で2人、保育園で園児2人の感染がそれぞれ確認されました。

これで都内で変異ウイルスの感染が確認されたのは合わせて673人になりました。

このうち死亡したのは1人です。