新型コロナ 12都府県の感染状況示す5指標7項目の状況(19日)

政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は感染状況を示す4つのステージのうち、どのステージにあるか判断するための新たな指標を示し「医療のひっ迫具合」「療養者数」「PCR検査の陽性率」「新規感染者数」「感染経路が不明な人の割合」の5つに見直しました。

このうち「医療のひっ迫具合」は「病床使用率」「入院率」「重症者用病床の使用率」の3つの項目があります。

内閣官房のまとめによりますと緊急事態宣言がことし出されていた10の都府県や「まん延防止等重点措置」が適用されている宮城県と沖縄県では、今月19日時点で「医療のひっ迫具合」や「療養者数」などで最も深刻な「ステージ4」になっている自治体があります。

なお、病床関連の指標については、自治体の中にはすぐに受け入れることができる「即応病床数」などをもとに、異なる値を公表しているところもあります

1-1 医療ひっ迫 使用率

まず医療のひっ迫具合です。

病床使用率はステージ3が20%以上、ステージ4は50%以上が目安です。

病床全体の使用率は
▽東京都で25%
▽埼玉県で31%
▽千葉県で25%
▽神奈川県で25%
▽愛知県で31%
▽岐阜県で27%
▽大阪府で82%
▽兵庫県で80%
▽京都府で55%
▽福岡県で33%
▽宮城県で44%
▽沖縄県で83%です。

1-2 医療ひっ迫 入院率

入院率はステージ3が40%以下、ステージ4が25%以下が目安です。

入院率は
▽東京都で32%
▽埼玉県は適用外(文末参照)
▽千葉県で29%
▽神奈川県は適用外
▽愛知県も適用外
▽岐阜県で69%
▽大阪府で12%
▽兵庫県で17%
▽京都府で27%
▽福岡県で27%
▽宮城県は適用外
▽沖縄県で35%です。

1-3 医療ひっ迫 重症者

重症者の病床使用率はステージ3が20%以上、ステージ4は50%以上が目安です。

重症者用の病床使用率は
▽東京都で33%
▽埼玉県で17%
▽千葉県で7%
▽神奈川県で14%
▽愛知県で10%
▽岐阜県で7%
▽大阪府で80%
▽兵庫県で68%
▽京都府で24%
▽福岡県で11%
▽宮城県で29%
▽沖縄県で70%です。

2 療養者数

続いて療養者数は、人口10万人当たりステージ3が20人以上、ステージ4は30人以上が目安です。

▽東京都で34人
▽埼玉県で22人
▽千葉県で19人
▽神奈川県で17人
▽愛知県で28人
▽岐阜県で14人
▽大阪府で153人
▽兵庫県で72人
▽京都府で36人
▽福岡県で19人
▽宮城県で38人
▽沖縄県で82人です。

3 検査陽性率

最近1週間のPCR検査などの陽性率です。

ステージ3が5%以上、ステージ4が10%以上が目安です。

▽東京都で5.5%
▽埼玉県で4.5%
▽千葉県で6.1%
▽神奈川県で5.4%
▽愛知県で4.6%
▽岐阜県で5.0%
▽大阪府で8.0%
▽兵庫県で15.5%
▽京都府で6.9%
▽福岡県で4.0%
▽宮城県で6.0%
▽沖縄県で6.7%となっています。

4 新規感染者数

人口10万人当たりの直近1週間の新規感染者はステージ3が15人以上、ステージ4は25人以上が目安です。

▽東京都で30人
▽埼玉県で16人
▽千葉県で14人
▽神奈川県で15人
▽愛知県で18人
▽岐阜県で12人
▽大阪府で88人
▽兵庫県で57人
▽京都府で28人
▽福岡県で16人
▽宮城県で18人
▽沖縄県で54人となっています。

※神奈川県は「14.9人」。

四捨五入で「15人」となっていますが、ステージ4の目安の値を下回っています。

5 感染経路不明者の割合

最後に感染経路が不明な人の割合です。

目安の値はステージ3、ステージ4ともに50%です。

▽東京都で60%
▽埼玉県で45%
▽千葉県で48%
▽神奈川県で50%
▽愛知県で44%
▽岐阜県で33%
▽大阪府で65%
▽兵庫県で48%
▽京都府で51%
▽福岡県で50%
▽宮城県で45%
▽沖縄県で60%でした。

指標として新たに採用された「入院率」はすべての療養者に占める入院できている人の割合です。

新型コロナウイルスの患者が増加すると本来は入院する必要があるのに入院できずに自宅や施設で療養する人が増えることから「入院率」は数値が低いほど、受け入れることができない患者が増えている、つまり医療がひっ迫している可能性があることになります。

ただ、政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は以下の場合には適用されないとしています。

▽療養者数が、人口10万人当たり10人未満の場合。

▽新規陽性者数のうち入院が必要な人が、発生届の翌日までに入院できている場合です。

こうした自治体については、ステージの判断は行われません。

入院率

指標として新たに採用された「入院率」はすべての療養者に占める入院できている人の割合です。

新型コロナウイルスの患者が増加すると本来は入院する必要があるのに入院できずに自宅や施設で療養する人が増えることから、「入院率」は数値が低いほど、
受け入れることができない患者が増えている、つまり医療がひっ迫している可能性があることになります。

ただ、政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は以下の場合には適用されないとしています。
               
▼療養者数が、人口10万人あたり10人未満の場合。
▼新規陽性者数のうち入院が必要な人が、発生届の翌日までに入院できている場合です。

こうした自治体については、ステージの判断は行われないため、非表示としています。