山梨女児不明 母親がネットで中傷した投稿者の特定求め提訴

山梨県道志村のキャンプ場で行方がわからなくなった小学生の女の子の母親が、インターネット上で犯人扱いされるなどの中傷を受けたとして、投稿者の特定を求める訴えを起こして会見を開き「ネット上のことばの刃によって心を傷つけられてきた」と訴えました。

千葉県成田市の小学生、小倉美咲さん(8)は、おととし9月、山梨県道志村のキャンプ場で行方がわからなくなりました。

母親のとも子さんは20日、東京 霞が関で会見を開き、とも子さんを犯人扱いしたり、美咲さんを中傷したりする投稿をした人の特定を求める複数の訴えを、ツイッター社などに対して起こしたことを明らかにしました。

とも子さんは会見で「行方不明になった当初からひぼう中傷や嫌がらせが多く、娘を捜すことだけに集中するため、見ないようにして我慢してきた。ネット上のことばの刃によって心を傷つけられ、それを見て同調した人たちに自宅を撮影されたり、長女に話しかけたりするなどエスカレートしたため、美咲が戻ってきた時のためにも提訴することを決意した」と述べました。

そのうえで「書き込む側は傷つけるつもりや悪意はなくても、受ける側はずっと苦しむことになる。一人一人に考えてほしい」と訴えました。

情報提供呼びかける母親にひぼう中傷

小倉美咲さんの母親のとも子さんは、千葉県成田市の自宅から現場に何度も足を運び、チラシを配って情報提供を呼びかけてきました。

SNSも活用していますが、行方不明になった直後からSNSやブログにとも子さんなどを標的にしたいわれのないひぼう中傷が相次ぎました。とも子さんを犯人扱いした「自首しろ」という書き込みや美咲さんを中傷する内容のメッセージもあったということです。

とも子さんは、「相手を傷つけるつもりがなかったり、悪意があるかどうかなどいろいろあると思うが、受け取る側はその何十倍も苦しみを抱えてずっとそのことばが記憶に残って苦しい日々を送ることになる」と訴えました。

そのうえで、「SNSを続けていることで美咲のことを世間のみなさまに忘れないでいてもらえる、風化を止められる、そういう思いで続けています。必ず美咲が無事に戻ってくると信じているので、戻ってくるまでこの活動をやめるつもりはありません」と話していました。

SNSやインターネット上でのひぼうや中傷が大きな社会問題となる中、投稿をした人物を速やかに特定できるように、新たな裁判手続きを創設する「プロバイダ責任制限法」の改正案はことし2月に閣議決定され、まもなく成立する見通しです。

情報の提供先は山梨県警の大月警察署で、電話番号は0554ー22ー0110です。