歯科医のワクチン接種検討へ 医師不足地域で 田村厚生労働相

新型コロナウイルスのワクチン接種をめぐり、田村厚生労働大臣は、医師や看護師が不足する地域で担い手を確保するため、歯科医師にも特例で接種を認める方向で検討を始める考えを明らかにしました。

新型コロナウイルスのワクチン接種は、法律上、医師のほか、医師の指示のもとで看護師などが行うことができますが、医療人材が不足する地域では、担い手の確保が課題となっています。

これについて、田村厚生労働大臣は、閣議のあと記者団に対し「地域によっては接種を行う人員が足りないという話があり、歯科医師によるワクチン接種の検討を始めたい。専門家に議論してもらい早急にとりまとめたい」と述べました。

そのうえで「基本的に集団接種の会場で行ってもらう。筋肉注射を行っている歯科医師もいるが、研修などを受けてもらうことが前提だ」と述べ、研修を経た歯科医師に限られるという見通しを示しました。

厚生労働省は、4月中にも専門家を集めた懇談会を開き、特例として認めるかどうか協議することにしています。