白物家電 24年ぶりの高水準 “巣ごもり需要”要因か

エアコンや冷蔵庫などいわゆる白物家電の昨年度の国内出荷額は2兆6141億円で24年ぶりの高い水準となりました。新型コロナウイルスの影響で自宅で過ごす人のいわゆる“巣ごもり需要”が高まったことが主な要因と見られます。

日本電機工業会によりますと、昨年度1年間の白物家電の国内出荷額は、前の年度より6.5%増えて2兆6141億円でした。

これは1996年度以来、24年ぶりの高い水準です。

新型コロナウイルスの影響で自宅で過ごす時間が増え、いわゆる巣ごもり需要が高まったことや、一人あたり現金10万円の一律給付で、家電製品を購入する人が多かったことなどが主な要因と見られます。

内訳を見ますと▽洗濯機が前の年度より8%増えたほか▽エアコンと冷蔵庫もそれぞれ3%増えました。

また、消費者の衛生意識の高まりから、▽空気清浄機がおよそ2倍に急増したほか▽加湿器も34%増えました。

さらに調理家電の販売も好調で▽ホットプレートが56%▽トースターが22%それぞれ増えました。

今年度の見通しについて業界団体は「巣ごもり需要は続いていて、今年度の出荷額も高い水準になるとみている」と話しています。