WHO「1週間当たりの新規感染者数が過去最多に」対策呼びかける

WHO=世界保健機関は、世界の新型コロナウイルスの1週間当たりの新たな感染者が8週連続で増加し、520万人を超えてこれまでで最も多くなったことを明らかにし、感染リスクを減らすため、各国にさらなる対策を呼びかけました。

WHOのテドロス事務局長は19日の定例の記者会見で、1週間当たりの世界の新たな感染者について「8週連続で増えて520万人を超え、これまでで最も多くなった」と述べました。

また、死者の数についても9か月で100万人だったのが、その後は、4か月で200万人、3か月で300万人にまで増え、増加のペースが急速なことに懸念を示しました。

テドロス事務局長は、25歳から59歳までの比較的若い年齢層で感染や重症化するケースが世界的に増えているとしたうえで、背景には変異ウイルスの広がりや、対面での接触が増えてきていることなどがあげられるとしています。

新型コロナウイルス対策の技術責任者を務めるバンケルコフ氏は、人ごみを避けるなどの感染対策が引き続き重要だとしたうえで、「各国の政府は在宅勤務をサポートし、人々が自宅にとどまることができるようにする必要がある」と述べ、感染リスクを減らすため、各国にさらなる対策を呼びかけました。