大阪府 緊急事態宣言要請へ 飲食店・百貨店など休業要請で調整

大阪府は、新型コロナウイルスの感染の急拡大に歯止めがかからない状況を受けて、20日夕方に対策本部会議を開いて、国に緊急事態宣言の発出を要請することを正式に決める方針です。
府では、人出を減らすため、府内の飲食店や百貨店、それにテーマパークなどに休業を要請したい考えで、宣言に伴う具体的な措置について、国との調整を進めたいとしています。

大阪府では18日、1日としては過去最多の1219人、19日は月曜日に発表された感染者数としては最も多い719人が、新型コロナに感染していることが確認されるなど、感染の急拡大に歯止めがかかっておらず、医療のひっ迫度合いも深刻さを増しています。

こうした状況を受けて、大阪府は、さらなる感染拡大を食い止めるには「まん延防止等重点措置」より強い対応が必要だとして、20日夕方に対策本部会議を開いて、国に緊急事態宣言の発出を要請することを正式に決める方針です。

府では、緊急事態宣言が発出されれば、人出を減らすため、府内の飲食店や百貨店、それにテーマパークなどに休業を要請したい考えで、宣言に伴う具体的な措置について、国との調整を進めたいとしています。

一方、府は、小中学校や高校への対応については、一斉休校は行わず、通学に不安のある子どもにはオンラインでの学習支援を行うことなどを検討しています。

また兵庫県も、井戸知事が県内の感染拡大に歯止めがかからない場合は、兵庫県への緊急事態宣言の発出を要請することも検討する考えを示し、県は21日、対策本部会議を開いて、要請を行うかどうか判断することにしています。

さらに京都府も、今週中に対策本部会議を開き、府内の感染状況などを踏まえ、宣言の要請が必要か議論することにしています。